2022年5月26日更新

3EP3クラス
第6回:2022年5月26日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

・グループ討議(続き)
・討議結果の発表

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・討議結果の発表
など

学習課題 予習・復習

・復習:課題3(Agora上での ケースメソッド事例に関するより深い検討)(120分)
・次回に向けた予習:教科書の精読(140分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.グループ討議や全体での発表、討議、当方からのコメントの結果、前回の個人的な感想は変化しましたか? あるいは見落としていた点に気づきましたか?
A.(原則としてコメントは控えます)

1.(ある程度)変化した

46名(86.8%)

2.(あまり)変化しない

7名(13.2%)

1.(ある程度)変化した。あるいは見落としている点があった

・グループ討議では、不在モードをそもそも無くすという意見が一番納得できた。だが、原因がはっきりとわかっていない以上やはり、発売を延期するか中止すべきだと思った。
・ステークホルダーで従業員目線の価値を考えれていなかった。
・どのように問題点を告発するかの方法を考えることができていなかった。
・はじめは、会社のブランドを短期的に維持するための方法しか考えていなかったが、長期的にみると別の方法があったことが分かった。
・ユーザーの安全を第一に考えることが重要
・火事などの問題が起こった時のリスクの大きさを低く見ていた。
・会社のことがあまり考え[ら]れて[い]なかったので、顧客だけでなく会社のことも次から考えいこうとおもった[思った]。
・会社のために従うことが重要と思っていたが、ユーザの安全を考えて行動することも会社の利益になる可能性があることも感じた。 [その通りです]
・会社の利益や公衆の安全を第一に考えていたが、信頼やブランドを守るというのは新たな目線だった
・感覚的に内容にしっかり取り組めた
・技術担当の面からしか考えていなかったのであきらめて販売と考えていたが会社単位でみた場合、信頼(ブランド)は落ちてしまえばほぼ戻すことはできなと考えた時、売らない方が利益があると考えるようになった。
・欠陥が会社の上層部に伝わっていないんじゃないかと薄々感じていたが実際の日本の企業の安全管理の意識の高さが想像より高く映像の企業がブラック企業に該当するということに驚いた。
・結局に逃げられないとこ [いくつか解釈可能なのですが、おそらく「この段階まで追い込まれたら...」という意味だと思われます]
・原因が確定出ないことと他の可能性を見落としていた
・原因が不在モードとは限らない
・個人が元請け会社に直接連絡をするのは難しいという点
・公衆の安全について考えることは理解していたが、その後に重要なことを見落としていた。
・講習の安全の為だけではなく、会社の信用と利益までもすべて考えて行うべきところを見落としてしまっていたので自分が思っているよりもさらに視野を広げていかなければならないと感じた。
・今回取り上げた事例において、注目した問題点は事故の原因や主人公、上司に収まっていたが実際は会社や社内でのコミュニケーションに問題があり、それが大きな問題であるということが分かった。
・使用環境や連結数などに問題があるのではないかと考えたことはなかったので、そういった試作環境の問題を見落としていた [この点は次回補足します]
・思った以上に管理体制と安全への認識が低い条件だったと感じた。
・事故が発生したのは東南アジアだが、原因はその環境とは限らないと分かった。
・自分が学生であるという観点と社会人になった場合の立場の双方で見ると大きく意見が異なってくることが分かった
・自分ではわからなかった点に気付けた
・自分の考えていた「安全」と企業が求めている「安全」が違っていた。
・自分の責任を回避するのも大事
・自分の中では発売か延期という選択肢しかなかったが、部分的に機能を制限して発売という道もあるんだなと思った
・自分はシステムに問題がある状態でも、会社が売る判断したなら売るという考えだったが、今日の講義を通して、会社のことを長い目で考えて延期させるなど、今の状態では決して売るべきではないという考えに変わった。
・自分は延期の選択肢だと余ったが、延期しないという案もあり、その方法もあると思った
・実際に確かなことか、不確かなことかの観点を見落としていた
・周りとのコミュニケーションが取れていなかったこと。
・石川さんや会社のコミュニケーションが全然とれていないということ
・前回の時点で、問題が起こった機能を減らして発表することを考えていたが、そもそもその機能のせいで発熱が起こったのかを考えていなかった。
・納期だけを意識せずに、長期的に存在するための考え方が大切だと感じた。
・発熱がどんな状況下で起こるかが不明であることを見落としていた。危険性が残っている状態で、発売するべきでないことを先生の説明を聞いて理解した。
・発熱の原因が不在モードの時だけかは、明示されていなくて分かっていなかったことを見落としていた。
・発表を聞いて、前回のビデオで部品の質を上げればいいものができるかもしれないと話していたことを忘れていてことに気づくことができた。
・販売するという意見だったが販売しないという意見に変わった。ある程度の線引きを作るという判断を見落としていた。
・不在モードを排除して製品を販売して、不在モードを搭載したバージョンを別に製品として販売するという考え方は見落としていたなと感じた。
・無人モードを減らし安全性を確保することが出来た
・無人モードを撤廃したからといってバッテリーの問題が発生することではないことを見落としていた。
・無人モードを撤廃するや、環境によって売る売らないを決めるなど、いろいろなやり方があるのだなと感じた。
・問題がある事を報告したから自分に責任はないと言える(会社の方針的に販売すると決めれば)という考えはなかったので面白かった
・問題が起きた際に現地まで行って確認するべきであるということを考えつかなかった。
・臨機応変な対応をとるのが良いと思った
・話を聞いて会社の利益を優先してもなかなかうまくいかないこともあることが分かったのでこれからの自分に役立てたい。

2.(あまり)変化しない。あるいは見落としている点はあまりなかった

・なぜ先輩や課長は親身になって協力してくれないのか分からない [そうですよねぇ。というか、次回ご説明しますが、(ビデオには登場していない)社長の姿が見えますか?]
・やっぱり上司は[会社上層部に]報告していなかったのかと思った。 [映像では断定できないよう、曖昧にしています]
・自分の社内での立場の変化。
・上司が取り合ってなかったので、販売を延期するのは難しいと感じた。そのため、延期以外の方法で安全性を高めるものを探そうとした。
・上司は[会社上層部に]報告していない [上記(↑)ご参照]
・他のグループの発表内容を見たところ、大体想定の範囲だったため。
・特に見落とした点はなかった。


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・グループメンバーの自分とは違った視点からの意見が興味深かった。
・グループワークで新たな目線に気づくことができたのでグループワークは重要だと思った [以上、でしょ?]
・グループ討議をしてさまざまな考え方があるなと思ったし、映像を見て会社の対応などもとても重要になってくるなと感じた。 [実際のニュース映像はショックだったのでは?]
・コミュケーションはどんな時でも大切だと思った。 [まったくその通り。この件は次回捕捉します]
・こんな会社は嫌なので就活は力を入れようと思った [こちらも別な意味でその通りですよね]
・その場の状況やその時の判断に身を任せないで、長い目で考えることが大切だと感じた。 [その通り。後でまとめて振り返りますが、長い目で、そして広い視野から考えることが重要なんですね。そしてその際には、特に社会に関する知識が必要になります]
・タカタのビデオを見て、[自分は]安全に対する意識が全然足りていなかったことを自覚できた。 [やはり現実の社会は厳しいんですね。ただし学生の皆さんの感覚を全面否定してるわけではありませんので、ご注意ください]
・[タカタ民事再生法適用の]ビデオを視聴したあととじっくり考え方あとでいろんな視点から考えることが出来た。 [それは良かった]
・やっぱりあの上司ダメだよな [次回ご説明しますが、中間管理職としての仕事をしていません]
・リーダーに抜擢されて不備が見つかった時点から、この件から逃げらないと思った [その通りですが、それならもっと腹を括って本質的な対応をすべきですよね]
・安全と利益を天秤にかけた時、今の立場では安全と言い切れるが、会社の当事者になると、状況が変わってくると思った [立場によってずいぶん見え方が違うと思います]
・何か問題を解決しようとすると何かを犠牲にしなければいけないのでつらい選択であると思った [そうなのですが、できればいろいろな要素をよいレベルで両立させたいものです]
・会社でもコミュニケーションをとることが重要
・会社や仲間が協力的でないときついと思った [以上、まったその通りですね]
・学生でしかできない見方と社会人の意見では結構違ってくるのが分かった
・企業の「ユーザの安全」に対する価値観が自分の想像よりずっと重く見ていることを実感した。また問題が起きた際、企業側の対応が大切だと理解できた。 [以上、その通り。その理由の一つが、トラブルが起きた場合の回収、修理交換、送付などのコストです。変なものを作ると実は、大損をしてしまうんですね]
・議論が難しかったが楽しかった。
・議論を進めていくうちに、自分とは異なる意見を言うメンバーがいて有意義な討議になった。 [以上、有益な議論になったようで何よりです]
・見落としていた点などもあって難しかった [見落としを防ぐ際に役立つのがセブンステップなんですね。次回の講義で考えます]
・元請会社と自社の間には隠し事があってはならないと分かった。逆にそのようなことをしている会社の存続はあり得ないと感じた。 [そうなんです]
・公衆の安全・健康・福利と企業の利益を両立させるための解決策が出せなかった。 [正直なところ、ここまで追いつめられるとなかなか良い打開策はないと思います]
・今回のグループ討議はメンバー全員が発表内容に悩むほどに難しい内容だったが、なんとか自分たちの意見を言葉で表現することができた。 [偉い]
・今回の講義を終えて、企業間、企業内のコミュニケーションが大切であり、事業に携わっている企業全体で利用者、消費者の安全を考えなければならないのだと思った。また、安全だけでなく他社との差別化やコアコンピタンスなど利益も同時に考えなければならないのだと分かった。ジレンマ問題よりも線引き問題の方が難しい問題だと思った。 [線引き問題の件、お話しした通りでしょ?]
・今回の授業で感じたことは、向こうの信用を得るがために、嘘偽りをいってまで行う[正しくは「言う」]のが人間だなと感じた。 [ビデオの中の設定はやはり無理です。ただし残念ながら、現実の社会で隠蔽その他がおきていることもまた事実です]
・最後の動画で責任問題について再認識することができた。 [それは良かった]
・事故が起きた場合、迅速に原因追求をすることが重要だと感じた。 [その通り。でも最後まで不明な場合もあります]
・事故が起こることを恐れているだけではだめなのかもしれないと感じた。 [その判断は難しいです。どうしてもケース・バイ・ケースになります]
・自分のためになる話が沢山あってよかった [ありがとうございます]
・実際に製品の不良が起こり会社が対応した例を見て、会社の対応次第でここまで変化するのだと知ることができた。 [大企業が...ですからね]
・社会での関係は何を守るべきかを考え、そのための方法を考えることが難しく、大切なのだと分かった。 [まったくその通り。「何を守るか」はつまり価値です]
・社内環境がきちんとした会社に就職できるように就活を頑張ろうと思った。
・就活が近くなり焦っているが、企業選びを真剣にやっていきたい。 [以上、まったくその通りですね]
・[商品をこのまま]出すという人も多かった [それはそれでアリ、なのですが、万一の際を考慮する必要があります]
・小さい頃乗っていたクラウンやキューブにもタカタの爆弾エアバックが入っていた可能性があったと知って驚いた [日本国内での事例は少なかったです]
・正しい情報を伝えられない会社はブラックである。 [その通り。この点については次回補足します]
・責任を誰が/どこがとるかという問題は考えるだけで頭が痛くなる。 [基本的には上の人間です。正確かつきちんと報告してあれば、基本的には部下に責任はありません。それが上司です(実際にはできない人も多いのですが...)]
・損+得で考えてより大きい方にするのが正解じゃないかと思うようになった。 [その通り]
・他の人の意見を聞くことができて有意義な時間だった。 [他者の意見をきちんと聞くことは大切ですし、能力がないとできないことです。だからこそ有益だと感じたんですね]
・東南アジアで問題が発生したが、東南アジアだから発生したかということを考えることができなかった。 [どうしてもある種の偏見を持ちがちなんですね]
・討議することでいろいろな見方ができるということ
・討議をすることで自分以外の人の意見を聞けて考え方が広がった。
・討論が楽しかったのでもっと積極的にしていきたい [以上、皆さん今日は良く頑張ったし、かなり良い結果になり、しかも皆さんが得るものも多かったのではないかと思います]
・討論シートを用いることで、議論が成立したように感じた。 [ありがとうございます]
・問題を先送りにするといいことないなと感じた。 [基本的にはその通りです]
・利益と安全を両立させることは当たり前のようだが、数値化できるものでもないので客観的な判断は難しいのかなと思った [確かに。ただしソーラーブラインドの状況はかなり追い詰められてから対応を迫られています(ここが本質的な問題)。そうなるともう、まともな判断、有益な解法は得られないんですね。もっと早く気づいて対処すべきでした]


西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


「授業に関するご連絡」に戻る

トップページに戻る